先日、篠山の狩場酒造場で購入した「秀月 月の氷室 純米生」
自家田で栽培した山田錦を使用。
冬期に搾った酒を氷点下貯蔵し、ゆっくり熟成。
夏向きに通常の純米生よりアルコール度を少し落としてあるそうです。
「氷室(ひむろ)」とは、冬に出来た天然の氷を夏まで蓄えておくために設けられた貯蔵庫のこと。
なるほどね~。氷温貯蔵庫を「氷室」になぞらえたわけですね。
ノミ太蔵、「氷室」という言葉にはいささか愛着があります。
(氷室京介ファンではないぞ)
実はノミ太蔵の生まれ育った集落にも「氷室」がありまして、かつては冬の間に出来た氷を、山の洞穴の「氷室」に貯蔵しておき、夏に宮中に献氷されていました。
謡曲「氷室」の舞台になった地でもあり、村内の氷室神社では、氷を出し始める日だった旧暦6月1日の「氷朔日(こおりついたち)」(現在の7月1日)には、先人の苦労をしのび地域の繁栄に感謝する「氷室祭」が行われます。
昔の人々は「どぶろく」を「氷室」で熟成しなかったんでしょうかね?
というわけで、現代の「氷室」で熟成された酒をいただいてみましょう。
トロリとした口当たりで甘味と酸味を感じる味。
生酒らしいフレッシュさのある、ジューシーな旨味たっぷりなお酒です。
序盤はかなり濃厚に感じるけれど、中盤からは米の「こほ~」っとした旨味が増してきて、最後は辛味にスッキリと引いて行きます。
夏向きのサッパリした後味ながらも全体的には、やや濃く重い旨口タイプです。
香りの良い華やかな現代風ではなく、悪く言えば古くさいタイプのお酒といえますが、野暮ったさはなく、綺麗な印象もあります。
ギュ~っと凝縮された実直な旨さが光る酒です。
●酒造会社:
狩場酒造場(兵庫県篠山市)
創業:大正5年(1916)
●原材料:米、米麹
●原料米:山田錦(自家田栽培米)
●精米歩合:60%
●アルコール分:16.5%
●製造責任者:藤井隆
●製造年月(出荷年月):H20.7
●価格:720ml/\1,750-(持ち帰り価格)
個人的お好み度:
★★★★☆
鱧の子を売ってたので季節ものということで購入。

薄味のだしで煮たもの。
残りは卵とじに。

ほろりと崩れ、プチプチつぶつぶ旨いです。

気になったところ。
「ひむ ろ」ではなく「ひ むろ」ですよ。

こっちはちゃんとなってるけど。
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